2008/3/12



美というものの進化を考えると、
そこには他者にゆだねる消極的
自己保存というモティーフが
あるように思う。

 「モナリザ」を物質的に
破壊するのは簡単なことである。
 しかし美しいがゆえに、人々は
それをあがめ、慈しみ、大切に
保存する。
 
 動物の子どもはかわいらしいが、
これも養育者に委ねた保護と
育みのたくらみ所以である。

 美しいもの、かわいらしいもの
にまつわる「アウラ」は、その
他力本願的原理に由来するのでは
ないか。

茂木健一郎 クオリア日記: 他者にゆだねる